人形神の継承

人形神の継承 ー阿賀野川流域のショウキ祭りー

石本 敏也
表紙絵 栗原じゅん子
A5判/214ページ /口絵:カラー/上製本・カバー付
定価3,500円(本体3,182円+税)/送料360円
ISBN978-4-8221-0269-2
2026年4月発行

人形神の継承

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新潟県から福島県会津地方にかけた阿賀野川流域の諸集落で行われている藁の大人形祭祀、特に新潟県側では「ショウキサマ」と呼ぶ祭祀については、比較的早くから注目され、参拝者や研究者など多くの人々の関心を集めてきた。二〇〇五(平成十七)年に新潟県指定無形民俗文化財にも登録され、その祭祀の研究も少なからず行われてきた。
しかし、この祭祀を約30年に及ぶ長期のフィールドワークにより、「継承」という観点から、祭日のみならず祭日以外の普段の日にも着目し、その受け継ぐ過程を含めた実態を詳述した研究としては初めてのものと言えるだろう。
明治期のコレラ流行、日清戦争、世界大戦、その後の過疎高齢化といった激動の中、この祭祀がいかに継承がなされ得たのかを明らかにした貴重な研究書。話題のイラストレーター栗原じゅん子氏の表紙絵にも魅了される。
人形神の祭祀を行ってきた地域の人々や、新潟県のみならず全国の民俗学の諸氏に読んでいただきたい1冊である。

【目 次】
第一章 民俗の継承
第二章 会津の人形神
第三章 納められる人形神
第四章 人形神の祭日後 ー普段の日の藁の大人形ー
第五章 鍾馗面の管理 ー明治期のコレラ流行とショウキサマ祭祀ー
第六章 戦地に赴くショウキサマ
第七章 過疎高齢化とショウキサマ祭祀の「再出発」
第八章 「鐘馗の里」の民俗継承 ー堂内の奉納物ー
第九章 結 論 ー人形神の継承ー
補 論 百万遍行事の継承


【石本 敏也】

2003年 筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科文化人類学専攻修了
博士(文学)
東蒲原郡史編さん専門委員会民俗部会調査員等を経て
現在、聖徳大学文学部文学科 准教授
主要論文 「厄祓人形祭祀の『処理』に関する一考察」(『日本民俗学』224号 2000年)
「アルバムのなかの巡礼―編集し直される四国八十八箇所―」(『日本民俗学』241号 2005年)
「講集団の存続」(長谷部八朗編著『「講」研究の可能性 Ⅲ』慶友社 2013年)
「棚田稲作の継承」(『日本民俗学』279号 2014年)
「古民家と生きる―茨城県つくば市の事例から」(好井裕明ほか編 『ボーダーとつきあう社会学』風響社 2024年)ほか

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