十日町市

伝統的工芸品(でんとうてきこうげいひん)  十日町(かすり),十日町明石縮(あ か し ちぢみ)

「わたしたちの新潟県」28,29,38,73ページ

十日町絣

十日町には古くから(つた)わる(あさ)織物(おりもの)である越後縮(えち ご ちぢみ)技術(ぎじゅつ)(きぬ)の織物に応用(おうよう)して誕生(たんじょう)しました。繊細(せんさい)絣模様(かすり も よう)が,絹の光沢(こうたく)(むす)びついて落ち着いた風合(ふうあい)を出します。

十日町明石縮

(むかし)兵庫県明石(ひょうご けん あかし)地方で生産(せいさん)されたのでこの名がつけられたそうですが,十日町市で生産(せいさん)される夏用の高級絹縮(こうきゅうきぬちぢみ)です。

(うす)いが()りのある布地(ぬの じ )で,清涼感(せいりょうかん)のある(はだ)ざわりが特徴(とくちょう)で,明治(めい じ )時代につくられるようになり,大正(たいしょう)時代の(はじ)めころにはとても人気になったそうです。戦後(せん ご ),生産は少なくなりましたが,すずやかさとクラシカルな雰囲気(ふん い き )が好まれ,今でも根強( ね づよ)い人気があります。

こうした伝統(でんとう)技術( ぎ じゅつ)により,1982(昭和57)年,「十日町絣」と「十日町明石縮」が,伝統的工芸品の指定を()けました。

十日町友禅(と お かまちゆうぜん)

「わたしたちの新潟県」38,73,74ページ

十日町市では現在(げんざい),こうした伝統(でんとう)織物技術(おりもの ぎ じゅつ)を生かして十日町友禅がつくられています。白い生地(きじ)(がら)をえがき,色を()めて仕上(しあ)げていきます。

十日町友禅ができるまで

これらは十日町友禅ができるまでの流れを簡単(かんたん)説明(せつめい)したものです。本当はもっともっと手間(てま)のかかる作業( さ ぎょう)です。それらをまとめてみると下の図のようになります。

大変(たいへん)なんですね,きものができるまでは。