五泉市
シルク織物
「わたしたちの新潟県」28ページ
五泉市でシルク織物を生産している会社で,シルク織物の歴史や現状・新たな取り組みなどについてお話を聞きました。
① 作業工程 1・2
1.ボビンに糸を巻きつける作業。
2.実際にシルク織物(絹織物)を織る作業。
② シルク織物(絹織物)とは?
原料は蚕の糸。
使われているもの……例えば,和服・男用の紋付き・お坊さんの法衣・最近はマスクにも使われています。
③ シルク織物の歴史
五泉市の絹織物は,約250年前(江戸時代の中期~後期)から始まったといわれています。
かつては五泉平という袴地をつくっていたそうです。
④ シルク織物がさかんになったわけ
水資源が豊富(五泉=五つの泉の名前の通り)で,鉄分の少ない水(糸によい水)がたくさんあるから。日本海側で湿気があり,糸によい気候が絹織物には適していたからです。
⑤ シルク織物(絹織物)の現状
現在は下降線をたどっています。昭和40年代なかばがピークでした。
会社も40社から3社にへりました。生産高もさかんなときの2%にへってしまいました。
⑥ シルク織物(絹織物)衰退の理由
絹織物をつくっている会社は,3社にへりました。
なぜか……。
・「きもの」ばなれが起こった。(和装から洋装へ)
・高価な絹から,綿・麻・ウール・化学繊維へ。
・絹は高価で,手入れがむずかしい。
などが考えられます。
⑦ 衰退してもがんばっている理由
必要としてくださっているお客さんのため。また,地場産業として250年前から続いている伝統産業を守るため,がんばっています。
現状は先細りになっていますが,形を変えて知っていただく取り組みを始めているところです。
⑧ 新たな提案
シルクの美しさ,肌触りの良さを生かして,ストールの製作を始めました。