経済の基礎
椎谷福男 著
A5判/並製/定価1,540円(本体1,400円+税10%)/送料210円
ISBN4-8221-0212-2 C0033
2006年10月発行
著者は、日本が当面する数々の課題を論じていますが、たとえば、少子高齢社会について、次のように考えています。
社会保障給付の負担が今後急速に増大すること、労働力人口の減少が経済成長を鈍化させることが考えられる。これに対しては、技術革新による新しい資本財の購入がなされ、それに伴って生産技術の革新や生産組織の改善が行われている。つまり、労働力人口の減少に対して、付加価値労働生産性をあげることである。
このほか、「日本の財政赤字は改善できるか」「日本の労働市場と雇用関係はどうなるか」「地域経済・地方分権をどう進めるか」など、一般にも興味ある問題が多数取り上げられています。
【目 次】
はじめに
第1章 経済学の誕生 1経済学の意味/2経済学の現実妥当性とは/3経済学の現代的経緯
第2章 経済指標をどう読み解くか
1経済の仕組みと循環/2経済力の指標とは何か/3経済のソフト化とはなにか
第3章 金融問題を読み解く
1金融とはなにか/2金融政策にはどんなものがあるか/日本の金融課題について
第4章 財政の基本を読み解く
1財政とはなにか/2地方財政とはなにか/3日本の金融課題について
第5章 企業・産業と経済を読み解く
第6章 市場競争の構造要因と原理を読み解く
第7章 日本経済と世界経済の関係を読み解く
第8章 日本経済の課題 主要な参考文献
【著者紹介】
1933年、新潟市に生まれる。1959年、早稲田大学大学院経済学研究科(経済理論専攻)修士課程終了。その後、新潟県立長岡商業高等学校長、県立新潟商業高等学校長を勤め、退職。新潟経営大学教授を経て、現在新潟経営大学名誉教授。