新潟県方言辞典 中越編
渡辺富美雄 編
限定500部
A5判/336ページ/上製箱入りクロス装
定価11,000円(本体10,000円+税10%)/送料無料
ISBN4-8221-0199-1 C0081
2004年6月発行
序 東京都立大学 平山輝男名誉教授 この辞典の内容について見ると、よくありがちな、単なる俚言(地方の珍しい単語)の五十音順羅列ではなく、語構成を考え、それにアクセント、同義語、類義語、反対語などをあげ、一つのことばが、実際の言語生活にどのようなかかわりを持ち、他の語とどのような関連において使われているのかがわかるように工夫して編集している。ここに『新潟県方言辞典』が完成したことは喜ばしいことである。(序より)
編者が新潟大学教授の在職中に編集した『新潟県方言辞典』上越編(昭和48年)・佐渡編(昭和49年)の2冊が発行された後しばらくの空白を経て、平成13年に下越編が発行された。このたび、南蒲原郡から南魚沼郡まで、約150か所で行った言語調査を終わり、中越編が刊行される運びとなった。
この中越編の発行により、4冊合わせて1,240ページにおよぶ『新潟県方言辞典』は、上越編発行から31年ぶりに完結した。
『新潟方言辞典』中越編の内容は以下の通りである。
項目は、「ああめかった」(あまかった)から、「んんな」(全部)まで2,700以上、各語にアクセント、反対語・同義語・類義語・用例、文例などを付し、必要に応じ発音記号も表記した。
巻末には詳細な「共通語索引」をつけた。例えば「挨拶」からは「あばね」「おかるござんした」「はちゃまあ」など13項目、「沢山」からは「あくてもねえ」「しかも」など10項目、「話す」からは「さべっちょ」「ぺちゃぺちゃ」など5項目が引けるようになっている。
また、「新潟県中越地方の方言の概観」が添えられており、中越地方の方言研究史、中越方言音韻の特色を知ることができる。
<参考>
新潟県方言辞典 上越編 定価 本体 11,000円+税
新潟県方言辞典 佐渡編 定価 本体 11,000円+税
新潟県方言辞典 下越編 定価 本体 8,000円+税
渡辺富美雄 佐渡方言の研究 定価 本体 6,300円+税
剣持一郎 新潟県の方言 定価 本体5,534円+税