校歌の風景

折原明彦
A5判/上製/美麗カバー付/298頁/定価3,080‬(本体2,800円+税10%)
送料370円/ ISBN4-8221-0210-6 C0037
2006年10月発行


校歌の風景-中越地区小中校歌論考-増補版 『校歌の風景』が出版されたのは、平成9年のことでした。

あれから8年、あらためて読み返すと、多くの誤りや落ちのあることが目につきました。その後の調査で明らかになったこともあり、こうして版を改めることができたことを心からうれしく思います。

校歌には、地域や教職員、そして子どもたちの、学校に寄せる熱い思いが込められています。その制定に至るまでには、作詞・作曲者はもちろん、地域・学校関係者の並々ならぬ苦労があります。そのこともよく分かりました。

このたび版を改めるに際して、「校歌の人間模様」なる章を付け加えたのも、そのような思いからです。(「あとがき」より)

〔目 次〕

第一章 わが国校歌の歴史

1.校歌の起こり
2.戦前・戦中の校歌認可制度
3.忠君愛国主義的歌詞の戦後

第二章 地区内校歌の作詞者たち

1.御風・相馬昌冶
2.夕雲・遠山運平
3.蘇堂・手塚義明
4.歌人・俵山喜秋
5.松岡譲・宮柊二・諸橋轍次
6.表に名前の出ない人々

第三章 校歌における表記

1.多用されている漢字
2.校歌の中の熟字訓
3.片仮名とローマ字

第四章 校歌の中の事物・事柄

1.今では失われた風景
2.児童・生徒の減少と校歌
3.地域の象徴・山と川
4.地域に親しまれる動植物
5.地域の伝統行事・神社・産業
6.校歌に託す思いと願い

第五章 校歌の人間模様

1.釈迢空と、教え子の痛恨
2.西脇順三郎とある日の講演
3.松岡譲の釣り道楽とアオサギ
4.室生犀星と、稿料への不信
5.「米百俵」と二人の同級生
6.小出浩平と相馬御風の詞
7.御風・晋平と見つかった手紙

主要参考文献/作詞・作曲者一覧/校歌索引

【著者紹介】

昭和13年、三条市に生まれる。新大教育学部中教国語科を卒業した後、湯沢中学校、藪神中学校後山分校、三条市立第三中学校、附属新潟中学校、紫雲寺中学校、塩川小学校、中越教育事務所に勤務。


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