離島 佐渡 第二版

島津光夫・神蔵勝明
A5判・238頁・並製・カバー付・定価2,096円(本体1,905円+税10%)
送料180円・ISBN978-4-8221-0227-2
2011年8月発行


1998年に初版の本書は再版が待たれていたが、その後12年の佐渡の動きを加え、内容を一新した。共著者にジオパーク推進指導員の神蔵勝明氏を迎え、トキの飼育、佐渡鉱山の世界遺産登録に向けての動きなども解説。版型もB6版からA5版に拡大して図表を見やすくした。現在の佐渡を知るには欠かせない佐渡百科である。


【目 次】

まえがき

一 「離島」としての佐渡
日本の離島
佐渡の現況
佐渡の自然条件(気候と海況)
佐渡近海の海底地形
佐渡への海の道

二 佐渡島の生い立ち-第三紀時代の佐渡
佐渡の地質の研究史
佐渡島の地学的位置
佐渡の地質のあらまし
基盤の中・古生層と花崗岩 第三紀層
佐渡はどこからきたのか
弧状列島と背弧海盆 大陸のへりから移動する前の日本(原日本)
日本海が拡大し、日本列島へ

三 第四紀時代の佐渡
山と変化に富む海岸
佐渡の段丘とそのできた時代
国中平野の形成

四 佐渡の環境問題
加茂潮とその富栄養化
加茂湖の生い立ち 加茂湖の環境調査 加茂湖に起きた水質異常
合併浄化槽の問題点 よみがえれ、加茂湖の水辺

佐渡の山林とナラ枯れ
トキと佐渡
佐渡の自然災害
水害 地震・津波災害 高波被害 地すべり

五 佐渡の歴史のあらまし
先史時代(縄文・弥生・古墳時代)
国司時代(奈良・平安時代)
守護地頭時代
奉行時代
明治・大正時代

六 金銀山の話
日本の金銀山
世界の金銀山のできた地質時代
金銀山はどのようにしてできたのか

七 佐渡島の金銀山
相川金銀山
その他の金銀山
鶴子銀山 高千鉱山 鹿ノ浦鉱山 大小銀山 新穂銀山 西三川砂金山
相川金銀山はどのように掘られてきたか
江戸時代 明治・大正・昭和時代
佐渡鉱山ではどのようにして金銀銅を採取したか(選鉱・精錬)
佐渡の金銀山の寿命

八 世界遺産をめざす佐渡鉱山
世界遺産になった鉱山関連遺跡
佐渡鉱山が世界遺産をめざすために
一般的な問題点
安土桃山・江戸時代の海外貿易や貨幣制度での佐渡の金・銀の役割
佐渡鉱山と石見銀山の地学的な比較
佐渡鉱山のすぐれた点

九 観光地としての佐渡
佐渡の観光客の変遷
佐渡に多い寺と神社
史跡と博物館
佐渡を訪れた人と作品
「黄金の島佐渡」(テレビ放映)
自然景観

最初に佐渡の自然を世に紹介した脇水博士と徳重教授 佐渡ジオパーク試案 小木海岸 外海府海岸北部 奇岩・怪石―神々のいたずら 池沼 佐渡の川と滝と名水

温 泉
代表的な産物
無名異焼 斑紫銅 赤玉 青玉

十 明日の佐渡のために
佐渡のすぐれた点
佐渡の抱えているいくつかの問題点
これからの佐渡のために―主に観光について
参考文献
あとがき


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