siozawa2021

新潟県の伝統的工芸品(でんとうてきこうげいひん)
    本塩沢(ほんしおざわ)・塩沢紬(しおざわつむぎ)

 南魚沼市(みなみうおぬまし)の塩沢地域(ちいき)は古くから織物(おりもの)がさかんでした。奈良(なら)時代にこの地域(ちいき)で織(お)られた麻布(あさぬの)が,正倉院(しょうそういん)に保存(ほぞん)されています。そのことからも,1200年以上も前から上質(じょうしつ)な織物がつくられていたことがわかります。

 江戸(えど)時代に,この麻織物(越後上布(えちごじょうふ))の技術(ぎじゅつ)を絹(きぬ)織物に応用(おうよう)してつくられたものが「本塩沢」で,よこ糸に真綿(まわた)から紡(つむ)いだ真綿糸を使用したものが「塩沢紬」です。

 強い撚(よ)りをかけた糸を使って,サラリとした肌(はだ)ざわりが特(とく)ちょうなのが「本塩沢」で,真綿のふんわりとした肌ざわりが感じられるのが「塩沢紬」です。

 これらの伝統と技術をみとめられて,「本塩沢」と「塩沢紬」は,1975(昭和50)年に,国の伝統的工芸品の指定を受(う)けました。

南魚沼市塩沢「塩沢つむぎ記念館(きねんかん)におじゃましました。

           昔(むかし)の織物の道具(どうぐ)
 昔からこの地域(ちいき)の家で使われていた織物の道具などが並(なら)べられています。

               塩沢織物
 「本塩沢」や「塩沢紬」,その親ともいえる「越後上布(えちごじょうふ)」などが陳列(ちんれつ)されています。また,それらの生地(きじ)を使った小物(こもの)などもあります。

            織物体験(おりものたいけん)
 機織(はたお)り機を使った織物体験ができます。コースターや小物などをつくる体験コースもあり,大人(おとな)から子どもまで楽しめそうです。