山口賢俊著作集2 新潟県の民家

櫻井徳太郎・木下忠 監修 新潟県民俗学会 編集
A5判・500頁・上製・箱入・定価15,950円(本体14,500円+税10%)
送料無料・ISBN4-8221-0162-2
1998年2月発行


山口賢俊著作集2 新潟県の民家

(表紙をクリックすると立ち読みできます

平成9年度文部省科学研究費補助金による学術出版「新潟県の運搬具」に続く第2巻。世界有数の積雪地である新潟県に建てられた民家の構造をさぐり、自然環境との関係を考察する著者の研究方法は、今後の民俗学の指針となろう。第2部「作業場の仕組みと機能」は農家のニワの総合的な研究として貴重。写真・図版多数。限定500部。

「本書は、山口賢俊著作集の第二巻『新潟県の民家』として、第一巻『新潟県の運搬具』に引き続いて、新潟県下の民家の探訪記録の成果をまとめて編集してある。(中略)本書を拝見して感じたことの第一は、先生の著作は民俗学の方法にしたがって、記録することに徹している点である。記録の主要なところは、聞き取りとモノの調査、観察によっている。先生の採訪後も、社会が大きく変わり人びとの生活様式も変わった。現在ではカヤ葺き屋根の民家は少なくなって、それを探すことすら難しくなってしまった。そして、伝統的な様式や構造の住宅が建てられなくなった。いまや滅びゆく民家である。この時代に、先生の民家の採訪記録はますます貴重となるだろう。」(宮沢智士氏の序より)

【主要目次】

第1部 新潟県の民家帖
第一章 上・中越地方
第二章 下越・佐渡地方
第三章 飲み水と井戸

第2部 作業場の仕組みと機能
第一章 新潟県の農舎
第二章 農作業の場、特にニワについて
第三章 籾蔵
第四章 格納貯蔵に関する慣行方法

付録 採訪ノートより


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