にいがた星紀行

沼澤茂美
B6判/224ページ/オールカバー/定価2,200円(本体2,000円+税10%)
送料180円/ISBN978-4-8221-0220-3 C0044
2008年11月発行


にいがた星紀行

(表紙をクリックすると立ち読みができます)

美しい写真とイラストで、新潟の夜空をめぐる星たちのロマンを語る

郷土の星物語、話題の天文現象などを話題に、3年あまりにわたって新潟日報日曜版に連載し好評を得た「にいがた星紀行」を一冊にまとめた。さらに、新潟関連の記事に集約して、その後の話題も含め、大幅に増補した。オールカラーで紹介する新潟の美しい星空、民俗や文学の話題もまじえて星を語る。

新潟の空に広がる美しい星空。オールカラーで紹介する四季の星たちの写真とイラスト。
 民俗や文学と星のこと、さらに、折々訪れる彗星や流れ星のことなど、星の話題がいっぱいつまった楽しい読み物です。
 著者は長く胎内星まつりの企画・運営をする天文イラストレーター・天体写真家で、多くの天文ファンに絶大な人気があります。その著者が新潟の星空を愛情込めて、炉辺で語るように書いたのが本書です。
 1996年1月から1999年に新潟日報日曜版に連載された「にいがた星紀行」をもとに、現在までの新たな話題を入れて、全面的に内容を見直し、再構成してまとめてあります。
 川端康成の名作『雪国』、芭蕉の天の川の句、それに宮沢賢治『銀河鉄道の夜』など文学の話題、三面ダムで水没した環状配石のなぞ、地震と天界との因果関係は? などを解きあかします。新潟独特の景観として、ハザ木を通して見た星空、水田に映る星空など、天文ファンならずとも感嘆する情景が数多く見られます。

【おもな目次】

1月 小説『雪国』の星空/どんど焼きと星空/源五郎星を探す/星の降る池伝説岬

2月 鬼宿・プレセペ星団/新潟にオーロラ出現

3月 故郷の空に大彗星/百武彗星接近/謎の光柱現象/巨大彗星ヘール・ボップ

4月 大火球襲来

5月 星空が笑う早苗月/水田に降る星/隕石大騒動/麦星と稲星/幻日を見た目

6月 山古志に降る星/入梅と二十四節気/新潟地震と天界/宮沢賢治と星/銀河鉄道の夜

7月 芭蕉の見た天の川/夏の天の川散策/県内の星空調査/奥只見の星空/木星大衝突

8月 ゆのたに銀河祭/旧暦の七夕祭り/ペルセウス座流星群/新潟で見えた皆既日食

9月 中秋の名月/中秋の名月と皆既月食/十三夜と二十六夜の月/僕の宇宙の旅

10月 粟島で見た空/秋の空の深宇宙

11月 奥三面・縄文の空/宇宙と宗教

12月 天高く輝くすばる/ベツレヘムの星の謎/特別な冬の夜/田に残るハサ木と星

・ほかに、ガイド「新潟県内の星の名所」など。


【著者紹介】
岩船郡神林村(現、村上市)に生まれる。建築設計会社を経て、プラネタリウム館に就職。1984年、日本プラネタリウムラボラトリーを設立。天文イラスト、天体写真を中心に、NHK天文科学番組の制作や天体撮影指導、胎内星まつりの企画運営を行う。『すばるが見た大宇宙』『星空ハンドブック』など、天文関係の著作が多数ある。


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