詩歌・短歌集 意を詩う

飯山英子
A5判・202頁・並製カバー付・定価 本体1,112円+税・送料180円
ISBN978-4-8221-0238-8


瀬戸内に生まれ新潟に暮らした著者が、新潟の風物、家族、ふるさとの風景、旅先での想いを、大好きな歌の歌詞として綴った詩歌・短歌集。「詩は志なり」「志は意なり」として、自分の意(おもい)だけでなく他者の意(おもい)も言葉に表し、詩となった。そしてその詩にはすべて曲が付けられている。著者の意(こころ)がこめられた、遺作となった一冊。折に触れ綴った短歌も著者の心を感じさせる作品となっている。

     

     知らなかったわ

1 知らなかったわ
空が こんなにも 広いなんて
いつも 下を向いて 歩いていたから


2 知らなかったわ
風が こんなにも 軽いなんて
いつも からだ ちぢめて 生きていたから


3 知らなかったわ
野に咲く 草の花が 愛らしいなんて
いつも 自分ばかり 責めていたから


4 知らなかったわ
外に出れば こんなに
花も虫も鳥も やさしいなんて


5 もう おそれはしない
自由に 生きられるわ
世界に 一人だけの 私だから

(p132 「知らなかったわ」より)