商業教育を学ぶ

椎谷福男

四六版/並製カバー装/262ページ/定価 本体2,200円+税/送料180円

ISBN978-4-8221-0241-8 C3037


県内の商業高校、新潟経営大学等で、長年教鞭を撮った著者が現在の職業教育(商業)の現状を分析・考察し、「商業教育」の現代化への道を模索した書。

 平成26年の新規高卒者の就職率は17.4%と低い水準にとどまっている。学歴社会への推移が強まるなかで、専門高校の教育内容は大学や専修・専門学校等の教育に行われるようになり、初等中等教育段階から消滅していくことが想定される。つまり商業の専門学校がなくなることすら想定される。
 このような学歴水準の上昇は専門的な技術・技能の需要において歓迎されるが、中学・高校から社会・職業へ移行する生徒は減少しており、学校教育法(第21条、第51条)がめざしている教育内容を身につけた人材の供給は難しくなっている。
 こうした現状をふまえて、商業を初めとする専門高校の役割について、改めて考察し、現代において、かつての豪商のような夢もつ人材を商業教育から輩出できないかを試みたのが本書である。

 本書の著者は県立新潟商業高校長、新潟中央短期大学教授、新潟経営大学教授、新潟県進路指導協議会会長を歴任し、現在は新潟経営大学名誉教授。
 さらに、日本商業教育学会新潟支部顧問でもあり、ラ・ラ・ネット(新潟県生涯学習情報提供システム)の指導者の一員として、社会人・高校生の生涯学習、キャリア・プランニング等の活動を行っており、また、NPΟ進路指導アカデミーを主宰し、幅広い活動を行っている。
 このように、新潟県の商業教育の分野では第一人者と認識されている著者が、自らのライフワークとも言える「商業教育」の課題と現代化への対処法を考察した本書は、現在の商業教育においては一石を投じるものとなり、商業教育史の上では欠くことのできない一冊となると考えられる。

   【主な目次】

序 章  商業教育をどう現代化するか
第1章  21世紀の商業教育の視点
第2章  現代商業教育の意義と目的 
第3章  新教育制度と商業教育の展開
第4章  現代商業教育の目標・科目の変遷
第5章  商業教育の革新と課題
第6章  キャリア教育と商業教育の課題
第7章  商業教育と進路指導の革新


【著者略歴】
1933年新潟市生まれ。
1959年早稲田大学大学院経済学研究科(経済理論専攻)修士課程修了、早稲田大学生産研究所研究員。
1960年新潟県立吉田商業高等学校教諭、新潟県立三条商業高等学校教諭、新潟県立塩沢商工高等学校教頭、新潟県教育庁高等学校教育課指導主事・副参事、新潟県立長岡商業高等学校長、新潟県立新潟商業高校長。
1993年新潟中央短期大学助教授、教授。新潟経営大学教授を努め、現在は新潟経営大学名誉教授、日本商業教育学会新潟支部顧問。